荒木飛呂彥「不老伝説」の陰には…
荒木飛呂彥“不老傳說”的背後
大人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。2021年12月1日から新作アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のNetflixでの配信が始まり、スピンオフドラマ『岸辺露伴は動かない』の新作も2021年12月下旬に放送が予定されるなど、この冬も話題が目白押しです。
超人氣漫畫《JOJO的奇妙冒險》系列。2021年12月1日起,該系列新作《JOJO的奇妙冒險:石之海》開始在網飛平臺播出,衍生劇《岸邊露伴一動不動》的新作也將於2021年12月下旬播出,看來今年冬天的話題作也是一個接一個。
大ヒット作を生み出した漫畫家の荒木飛呂彥先生には、自身にも「ジョジョ」シリーズに負けないほどの熱~いエピソードがあるのですが、それはすべて先生の「生真面目」さが生んだものでした。
創作了這部人氣作品的漫畫家荒木飛呂彥老師也有一些不輸給“JOJO”系列的熱情故事,這些故事都是老師“認真嚴肅”的寫照。
●もはや若返っている!?不老伝説を生んだストイック生活
●重返年輕!?克己生活創作出不老傳說
荒木先生を語るうえで避けて通れない話題といえば、その「驚異の若さ」です。1960年生まれの御年61歳ですが、20歳の頃の寫真と現在を見比べてみてもほぼ変わらないその容姿にはあ然とするばかりです。ちまたでは「ジョジョの波紋の力だ」とか「先生自身がDIOなんじゃないか」などと言われるほどの不老ぶり。でもそれは決して超自然現象ではなく、荒木先生の生真面目なストイック生活から生まれたものなのです。
提起荒木老師,不得不說的就是他“驚人的年輕”。荒木老師是1960年生人,今年已經61歲,但拿出20歲的照片和現在比較樣貌幾乎沒有什麼變化,讓人忍不住感嘆“是不是有JOJO的波紋之力”或是“老師您是不是就是DIO本人”。但是,老師的年輕並非什麼超自然現象,只是他嚴格的克己生活塑造出來的。
かつて語ったところによると、荒木先生は「小食健康法」を実踐しているそうで、朝は自分で作る生野菜ジュースを飲み、晝は野菜中心の食事、そして夕飯は食べないのが基本なのだとか。長年連載を続ける多忙な身體がもつのかと思ってしまいますが、慣れればその方が調子がいいのだそうです。
據荒木老師過去所說,他一直在踐行“少食健康法”,大致生活習慣是早餐喝自己榨的蔬菜汁,午餐以素食為主,晚餐不吃。原想忙碌地創作長年連載作品身體是否吃得消,但他卻說習慣了之後這種生活方式反而更好。
食生活だけでなく、體力維持のためのトレーニングも常日頃から欠かさないそうです。それは若い頃からで、妻との初デートにもジムのプールを指定するほど。妻には「その辺で遊んでいて」と言い殘し、ご自身はひたすら泳いでいたのだそうです。
不僅是飲食習慣的保持,為了維持體力,每日的鍛鍊也是必不可少。甚至在年輕時,他和妻子的第一次約會都選在了健身房的泳池裡,約會時就對妻子說了句“你在這兒隨便玩吧”,然後便自顧自地遊起泳來。
そんなストイックな自分ルールを堅守しているからこそ、誰もが驚く若さを保っているのではないでしょうか。
正是因為他克己地堅守著自己的生活方式,所以才能保持令人震驚的年輕吧。
ちなみに、漫畫家というと徹夜も當たり前の不規則な生活をイメージしがちですが、荒木先生は仕事のスケジュールもきっちり決めているそうです。インタビューの時期によって曜日や時間に違いはあるものの、仕事は午前中から始めて休み時間も挾みつつ24時までに終わらせる、週に2日以上はオフにするなどここにも生真面目な生活ぶりがうかがえます。とはいえ、途切れず訪れる締切りのなか、それをきっちり守れるのは超人ワザですね。
此外,說起漫畫家大家都會想到熬夜等不規律生活習慣,但荒木老師的工作時間表也是定好的。雖然有采訪的時候會有日期和時間上的改變,但大多都是早上開始工作,到24點一定會結束工作,期間也是勞逸結合。一週會有兩天以上的休息日,這方面的生活節奏也是非常有規律的。不過,能在一個又一個的截止日期前保持這樣規律的生活,也是超人才能有的能力吧。
『ジョジョ』キャラはすべて生きている
《JOJO》的角色都是活生生的
●キャラクターを作り上げすぎてピンチに陥った
●角色設定十分細緻因此陷入危機
「ジョジョ」シリーズの醍醐味は、次々と現れる難敵をいかにクリアしていくか、その戦いぶりにあるでしょう。絶體絶命のピンチを切り抜ける奇想天外ともいえるアイデアの數々に、ファンは毎回度肝を抜かれるのですが、先生によるとそれは「キャラクターが自然に著地」しているだけなのだそう。
《JOJO》系列的看點就在於主人公們擊倒一個又一個敵人時的戰鬥場景。主人公每次命懸一線脫離困境的情節都讓粉絲們提心吊膽,但荒木老師卻說這些天馬行空的想法其實都是“角色應有的表現”。
そんなことが起こるのも、荒木先生が生真面目に、キャラクターをしっかりと作り込んでいるからです。一人ひとりに性格、口癖、好きな食べ物など60專案以上の身上調査書を作ってから描き始めるため「キャラクターの性格とかが決まっていると、もうある方向にしかお話が進んでいかないんですよ。決定されているんですね、描く前から」と語るように、それぞれに命が吹き込まれているのです。
之所以這麼說,是因為荒木老師在角色的塑造上也是十分認真。每個角色都有“設定書”,裡面有性格、口頭禪、愛吃的食物等60多個細類,可以說他賦予了每個角色生命。所以他才說“一旦決定好角色的性格之後,故事就只能朝著某個方向發展。這些都是在下筆之前就已經定好的”。
綿密に作り上げたキャラ同士の戦いだからこそ、時には先生の思惑を越えてしまうこともあるそうです。その代表的な戦いが、第4部「ダイヤモンドは砕けない」編での、仗助と吉良吉影との最終決戦。あまりにも吉良が強すぎて、さすがの荒木先生も「これ、主人公が負けるかも」と思ったそうです。「どうするんだろう?どうしたらいいんだろう?」と作者でありながら焦ったようですが、最終的に勝てた理由は「死に物狂いでどうしようと考えたから」。その瞬間は、まさに仗助と一體化して先生自身が戦っていたのでしょう。
由於《JOJO》裡都是精心創作的角色之間在戰鬥,所以故事的發展有時候甚至會超出老師的想法。其中最有代表性的一戰就是在第四部《不滅鑽石》篇中,仗助和吉良吉影的最終決戰。由於吉良過於強大,就連荒木老師都擔心“這下主人公怕是會輸”。在經過“這下怎麼辦?怎樣才是最好的?”的焦灼思考後,最終荒木老師作為作者給出的勝利理由是“思考頻死時會怎麼做”,想必在這一瞬間,荒木老師已經和仗助合為一體在戰鬥了。
ちなみに、どんなに窮地に陥ろうとも「ジョジョ」の世界では神風が吹いて勝つということはありません。荒木先生いわく「すべてジョジョたち人間が考えたり頑張ってつかんでいくもの。それがジョジョの絶対的ルール」だからなのだそうです。
此外,無論主人公陷入怎樣的危機,“JOJO”的世界中都不會因運氣好而獲得勝利。因為荒木老師曾說“所有的勝利都是JOJO他們思考努力過後奪過來的。這是JOJO的絕對原則”。
●妻をもビビらせたジョジョの擬音
●讓妻子都害怕的JOJO擬音
「ジョジョ」シリーズの魅力のひとつには、獨特の擬音使いがあります。それ自體が生き物のような躍動感のある書き文字で「ドドドド」「ドバババァァ!」などと描かれ、唯一無二の「ジョジョ」ワールドをかもし出しています。なぜこんな手法が生まれたのか、荒木先生によると映畫の影響が強いのではないかということです。映畫のシーンに効果音や音楽がついているように、この場面にこの音がほしいと思ったらそれを文字にしているだけで、特に意識したことではないのだそうです。
《JOJO》系列的另一大魅力就是獨特的擬音。“ドドドド(咚咚咚咚)”“ドバババァァ!(啊哈哈哈哈哈!)”等文字彷彿本身就有生命,這些都是獨一無二的《JOJO》世界才能有的精彩。為什麼會有這種表現方式呢?荒木老師自稱受電影的影響很大。因為想和電影中的效果音和音樂一樣,希望在這個場景中出現這種聲音,所以就用文字表達了出來,並沒有下意識去做這件事。
映畫と音楽が大好きな荒木先生らしいごく自然な表現とのことですが、執筆現場はかなり激しいことになっているそう。妻の証言によると、仕事場にお茶を持って行ったら先生が「ドヒャアァァーーーー!!」というような奇聲をあげながら何かに取り付かれたように筆を走らせていたそうで、あまりの怖さにそのままドアを閉めて見なかったことにしたのだとか。
這在熱愛電影和音樂的荒木老師心中是極為自然的表現方式,但創作現場卻十分激烈。據老師的妻子說,有一次她到工作室給老師送茶時,看到老師正大吼著“啊呀呀呀——!!”一般怪異地聲音,像被附身了一般執筆揮灑著,由於場面過於恐怖,老師的妻子就那樣關上了門當做什麼都沒看到離開了。
擬音とともにジョジョワールドを彩るのが獨特なセリフ回しですが、こちらも特に意識して考えているわけではなく、リズムやテンポを重視して描いているうちに自然と降りてくる感覚なのだそうです。ただし第1シリーズのコミックス第1巻でジョジョが叫んだ名セリフ「何をするだァーーーッ!」は神が降ろしたセリフではありません。本來は「何をするんだァーーーッ!」だったのですが、誤植で獨特のセリフ回しになり、名言とされるまでになったのだそうです。
除了擬音之外,獨特的臺詞表達也給JOJO增添了一份色彩,這也不是老師特意的設計,只是在重視節奏和韻律的表達時憑感覺自然創作出來的。不過第一部漫畫第一卷中JOJO喊出的名臺詞“何をするだァーーーッ!(你在幹什麼!)”並不是靈光閃現,原本臺詞是“何をするんだァーーーッ!”,誤排之後成了一句獨特的臺詞,最後甚至成了角色的名言。
(修正前&修正後)
2022年は『ジョジョ』連載開始から35週年という節目の年。新たなる胸躍る展開が起こるように期待して年を越しましょう。
2022年是《JOJO》連載35週年。新年來臨之際,讓我們期待激動人心的新故事吧。